加古川の自然<生物編>

加古川の自然という大きなテーマを、生物中心に少しだけご紹介します。

監修 加古川商工会議所青年部 木下一成



目次

加古川について

オヤニラミ

カスミサンショウウオ



加古川について

加古川市の自然面の1大特徴として、市域に 海、川、湖、池、山がすべてそろっているということがいえます。
そのスケールは加古川という川以外は、とてつもない風景や、自然の厳しさを知るというのではなく、27万人都市に暮らしているわりには、自然と身近なところに暮らしている、という幸せな部分が加古川市にはあります。

この地理的な面は加古川鳥瞰図ページをご覧ください。

加古川という川は、分水嶺が日本で一番低いところから、流れてきています。
生物的にはこの瀬戸内海に流れる加古川から北に日本海までが、高度が上がらなくても移動できるルートとして、生物の北と南の混在所となっています。

まずは加古川水系での最近の地域の話題になる生物として、オヤニラミがシンボル化されつつあります。
これは以前は加古川のあたりまえの魚として、思われていたのが、気がつくと見られることがなくなってしまった、というか、清水に生息するオヤニラミが住めなくなりつつあるということで、オヤニラミが住めるような川を取り戻そうという意識によって水質の象徴化、シンボルとしてとりあげられつつあります。
飼育された子魚を放される方や、みんなの夢をもった生物として語られることが多くなってきました。

地元の方でもあまり知られていない生物としてカスミサンショウウオがいます。
加古川に山椒魚!?とびっくりされるかもしれませんが、オオサンショウウオではなく、ヤモリ程度の大きさですが、れっきとした? 山椒魚も加古川で生息しています。

山陽自動車道が加古川を通る工事前の調査でギフアゲハ蝶の生息が確認され、わたしたちがうれしい驚きをあげました。
ほんまかいな、というのが正直なところで、今、行政を中心にこの生物への保護がはかられています。

このページを見られた方のなかには、なんやそんな程度の自然かと思われる方もおられると思います。
しかしたぶん日本中にたくさんある地方都市の中の一つである加古川という街で暮らすわたしたちにとって、次世代も含め、この子どものときからの元風景を生物から見ていき、共にこの街で生きていかなくてはと、感じております。

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オヤニラミ

オヤニラミ スケッチ純淡水産のスズキ目魚類で、在来種は本種のみである。

近畿以西の河川中、下流域の流れのゆるやかな場所に生息し、特にヨシの生えている場所に多い。

肉食性で、昆虫や甲殻類、魚類などを食べている。

エラぶたに暗緑色の斑紋があるため、中国地方ではヨツメと呼ばれている。

環境によって体色が黄褐色になったり暗茶褐色になる。

上アゴから背ビレ基点まで背面正中線上に淡褐色の縦帯がある。

眼から放射状に赤または茶の条が広がる。

産卵期は4〜6月で、雄はヨシなどの茎を掃除し、その周囲をなわばりにする。

他の雄や未成熟の雌が近づくと追い払うが、成熟した雌には求愛行動をとる。

雌は雄が掃除した茎に2〜3列にきれいに卵を並べて産む。

産卵後は雄が卵を保護するが、その間でも成熟した雌がいると産卵させるため、1シーズンに何回も卵を保護することになる。

5年ほど生き、最大12センチになる。2年で成熟し産卵する。

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カスミサンショウウオ

カスミサンショウウオ スケッチ丘陵地や低山の山麓の雑木林や竹薮に生息し、倒木や落葉の下に潜む。

止水に産卵するサンショウウオの代表種で、こういったタイプを止水性サンショウウオと呼ぶ。

地域によって12月から3月頃繁殖し、水田や溝、湿地など湧水の流れ込む止水や、ゆるい流れにバナナ状やコイル状の卵嚢(らんのう)を産む。

片対の卵嚢の卵数は25〜60個。

全長70〜110mmだが、より大きくなるものもいる。

以前はトウキョウサンショウウオが亜種とされ、分布の接する地域の固体群には同定の困難なものがいる。

また中国地方には高地に棲むもの、渓流に産卵するものなどいくつかのタイプが知られている。

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